採用担当者ブログ
プレハブ建ての会社・・
Location: BlogsTCC日記採用担当の経歴    
Posted by: kitada 2007/11/16 21:13

前回は、メーカーに内定を貰えた話。
 就職先も決まり、いよいよ卒業式も間近に迫った某日、またまた父親から呼ばれます。「兄(私から見たら伯父)にお前の話をしたら、そんなメーカーじゃなくてもっと勉強になる会社に行かせなさい!と言っている。ここに書いてある会社へ行ってみなさい。」
 私、「えー!せっかく少しはやる気が出てきたのに、今更訳分からない会社に行けって、人のことなんだと思っているの?だいたい、今更内定辞退って相手に失礼じゃないの?」と心の叫び。とは言うものの、今の会社も自分で決めた訳じゃないので強気には出られません。仕方なく、「行くだけは行ってみるよ」となりました。


 数日後(なんと卒業式の前々日)、メモを頼りにその会社に行ってみたところ、小さな駐車場の奥に2階建てのプレハブが見える。住所は合ってるよな?と階段を上がって確かめると、やはりそこは目指す会社。「ありゃ、ここが会社?」と内心びっくりです。(後で知ったのだが近くに工場があり、そこは仮の事務所だった。)
 中に入って出迎えてくれたのは黒縁メガネに目がギョロっとした四角い顔の中年男性と年配の女性(ただし、美人)。狭いながらも応接セットに呼ばれ、2人ともニコニコしてこちらを見つめます。
 女性(専務と呼ばれていた)、「まあ、こんな小さな会社に来ていただけるなんて、とても嬉しいです。ありがとうございます」。私、「あれっ?今日は話を聞くだけだったはず、ここへ入社するつもりなんてないよ・・」

 

 その頃、私の伯父は200人ぐらいの、とある福祉機器メーカーを経営していた(今は無いです)。紹介された会社は伯父が夜間部に通いながら勤めていた会社だったが、伯父には男の子供がいなかったので、弟(私の父)の息子(つまり私)を将来自分の会社で手伝わせるために、修行に出そうと考えて、自分が世話になった会社を思い出したらしい。当時私は伯父があまり好きではなかったが、そこはやはり父親も一緒に勤めている(いわゆる同族経営)し、「あまり苦労もせず、そこそこの会社に勤められるなら、ラッキー!。将来、伯父の会社に呼ばれるかも知れないが、その時はその時、とりあえず伯父とは別の会社ならしかたないかな、でも内定貰った会社の方が良いな」ぐらいの考え方だったと記憶。(まったく、お気楽で主体性がない学生でした・・)


 さて、仕事の話を聞いていても、なぜその会社で勉強になるかはまったく分からなかった。後でその黒縁メガネの男性(みんなには課長と呼ばれていた)がものすごい人だと気が付くのだが、その時は、その場を逃げることだけ考えていた。事務の女性や営業の先輩を紹介されていたその時、私と同年代の男性が課長に相談事でやってきた。


 「課長、明後日の出張なんですが、予定していたXXさん、都合が悪くなって行けないです。他に空いている人もいないみたいです、私1人で行くのでしょうか?」課長、「うーん困ったな。○○くんは別の現場に行ってもらうから、都合が付かないな。」。私、「いやー、この会社も大変だな、自分は適当に話を切り上げて帰らなきゃ。」と帰ろうとした矢先です。課長、「あー、北田君、君もうすぐ卒業だよね?」。私、「はい、それが何か?」といやな予感。課長、「悪いんだけれど、簡単な仕事だからちょっと手伝ってくれないかな?出張と言っても君は助手席に座っていればいい、この△△君と一緒にサンプルを配るだけだよ」。私、「えー!何言ってるの、その日は卒業式と謝恩会で同期と最後のお別れだよ、行くわけないじゃない」と心の叫び。しかし、その時私の周りの全員が懇願するような目で私を見つめます。更に、追い討ちで専務、「うちもやっとキチンと大学をでた方に来て貰えるなんて!」と私を見ます。
 蛇に睨まれた蛙ってこんな光景なのかは分かりませんが、もう「はい」しか言える状況ではなかったことは確実。かくして、私は卒業式の当日から仕事生活の1歩目を始めることになるのであった。人生って分からないものですね・・続きは次回に。

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