前回は出張の夜に熱を出した話。
さて翌日、何とか回復し出陣。と言っても先輩に着いて行くだけで何をどうするかもまったく分からずあせります。先輩が担当者に挨拶。私は適当に挨拶(なにせ挨拶の仕方も習っていない上体調が思わしくないため、もちろんマトモナ挨拶すらできない)。ずいぶんマナーの悪い業者だと思われたことでしょう。先輩と2人で開店前のドアまで荷物を運んでからおもむろに仕事の説明が始まります。
先輩:「じゃあ、このサンプルとチラシを一緒に来店のお客さんに配って」。私:「え!ここでですか?何て言えば良いんですか?」。先輩「そのチラシの説明を読んで適当に話せばOKだから」。私「絶句!頼りにならない先輩だな~・・」。急いでチラシに書いてある内容を確認します。「今までとは違い、少量でもキチンと汚れが落ちる。しかも泡が立たないので環境にもいい。1回分ずつパックされているので分量を量る必要が無い」。今では当たり前のキャッチコピーに思われますが当時はそんな商品は見たことも無い。化学科を卒業した割には洗剤の知識も殆どないため、にわかには信じられない。何かとんでもない物を渡しているのではないかと急に心配になり、ものすごい抵抗感。しばらく固まったまま時間が過ぎていきます。
さて先輩はと言えば、固まった私を無視するかのように黙々とサンプルを配ります。珍しい商品のため、全員が受け取るわけではないが一生懸命配ります。たまに商品の説明を聞いて嬉しそうに貰って帰る人を見ていて考えました。「確かに自分は今まで知らなかったのでにわかには信じられないが、喜んでいる人がいるってことは、この商品は本物かも?きっとそうなんだ!」。そう思うとガゼンやる気が出てきます(結構単純!)。その後は先輩の説明を横で聞きながら、自分なりの説明を足していきます。やがて、昼食も忘れ懸命にサンプルを配っていたことに気が付きます。夕方その日予定したサンプルを配り終えたとき、先輩に「ご苦労さん」と言って貰え、小さな達成感!その日は人生最良の眠りだったかもしれません。続きは次回に。